悪魔と涙と甘い恋。


「羽瑠。大丈夫だ」


ギュッと抱きしめられた。優しい声と共に。



「あ……うっ……」


神楽さんに触れて、自分でも震えてるのがわかった。

どうしようもないくらい怖いんだ。



「大丈夫。俺がいるから」


ギュッと神楽さんを抱きしめる。


だけど、怖い。


真っ暗で何も見えなくて。

抱きしめてるはずなのに、背中からジワジワと恐怖を感じる。



「ちょっと体制変えようか」

「えっ……や、神楽さんっ……!」


離れたくない一心で抗うように力を入れるけど、最も簡単にあたしの身体は引き離された。

そして、ぐるりと回転させられて。


ギュッと後ろから包み込むように抱きしめられた。


腰が抜けるようにそのままペタンと座れば、神楽さんも一緒になって座わる。