悪魔と涙と甘い恋。


そんな時。

ゴロゴロと雷の音が聞こえて、思わず肩が跳ねる。


び、びっくりしたぁ……。


次に音が鳴っても、声が出ないようにギュッと口を閉じる。


そしたらすぐに次の音が聞こえて。

また、ビクッと肩が上がった。




「そろそろ失礼しますね」


その言葉と共にあたしの肩に神楽さんの手が乗る。

それが帰ることを促す合図なのかわからないけど、今のあたしにとってそれは救いの手。


怖い気持ちが少しは紛れる。



「そうね。雷も鳴ってるから気を付けてね?」

「はい。それでは失礼します」


頭を下げる神楽さんを見て、あたしも一緒になって頭を下げた。


バタンッとドアが閉まる音を聞いて、種を返そうとすると。


「大丈夫か?」


なんて聞こえてドキッとした。


手を置いてくれたのは、あたしが怖がってたのを気付いた上でとった行動で。


それがわかると胸がキュンとした。