「なぁーんだ。そっかぁ」
「ああ。でもまぁ、新しい情報手に入れられたから助かった」
「帰るところだったのに止めちゃって悪かったね。ありがと」
「いいえ〜」
早々と切り上げ、女子高生達にこれ以上深掘りされないよう帰らせた。
「どう思う?」
「え?」
「虐待のことは秘密だったとしても、何で早退やら遅刻する必要がある?」
「えっと……?」
「バカか。お前は。虐待されてんのに何で学校から出ようとしてんのかって言ってんだよ。少なくとも暴力を振るう奴がいない学校の方が安全だろ」
「あっ……!」
あの様子じゃあ学校で虐められてるわけでもなさそうだった。
あー!くそっ!!
肝心な情報も手に入ってないのに謎が増える一方だ。
「あの……」
苛立ちを抑えきれずにいた俺の耳に入ったその声。


