悪魔と涙と甘い恋。


まぁ、そうだな。


急に現れた人物に話さねーよな。



「俺、羽瑠の兄なんだ。実は最近、羽瑠は腹違いの妹って知って……それで彼女を探してるんだ」


目を丸くする後藤は、周りに聞こえないくらいの小声で耳打ちをした。


「そうだったんですか!?」

「なわけねーだろ。嘘だよ、嘘」

「な、なぁ〜んだ」


1人安堵する後藤を無視して会話を続ける。


「だから羽瑠のこと教えてほしいんだけど……」

「こ、小林さんならもう随分と前から学校に来てないです」

「うん。来ても早退とか、遅刻とかしてあんまり教室にいなかったよね」


……ん?

どう言うことだ?


「随分前って、いつ頃?」

「えーっと……去年の3学期辺りだったかな?その辺からあんまり来なくなったよね?」

「うん。あの頃はまだ小林さんの姿見てたけど2年に上がって全く見なくなった。噂じゃ辞めたって」