「タイミングがズレれば変わってくるものもある。今回は敦雅が生み出したミスだ」

「……」

「後悔するなら少しは頭を使え。1人で突っ走ったりするんじゃねえ」

「……はい」



あたしはみんなの話を聞いてるだけだったけど、息が詰まるかと思った。


とてもじゃないけど入っていいような雰囲気じゃない。

敦雅さんが組長の部屋にいたのは、この話を聞く為だったのかもしれないって勝手に考えて。


この世界は甘くないんだなって……そう思ったの。