悪魔と涙と甘い恋。


「頭が硬てぇな」

「んな!そんなんだから神楽さん“桜夜組の悪魔”とか言われるんですよ!?一回手出したら周りが見えなくなるんだから止めるこっちの身にもなってください!!」


ギャーギャー騒ぐ後藤に思わず耳を押さえる。


「あーわかったわかった。うるせぇよ」

「もー。本当にわかったんですか?」

「わかったわかった」


まだ何かブツブツと言う後藤を無視して、俺はどうやって調べるか考える。


「そう言えば神楽さん、鼻は利かないんですか?」

「あ?今のところ何の反応もねぇな」


そう言えばお嬢と同じなら反応してもおかしくはないよな。

ってことは……違う?


もしくはお嬢によって鍛えられた鼻とか精神がその匂いに反応してないだけか。