悪魔と涙と甘い恋。


やっぱり。


「昼も食ってないっぽいですよ」


俺の言葉に姐さんは更に困った様子で、眉毛をグッと下げる。


「酷く傷を負ってるようで……」

「衣吹も彼女のことは心配してるのよ。どうして何も食べないのかしら……?」

「安心してください。それを調べるのが俺達なんで」

「ええ。期待してるわ」


ニッコリと微笑む姐さんに一礼し、俺は台所を後にした。






   ♢♦︎♢♦︎♢



「悪い。待たせた」


助手席のドアを開け、車の中に入り込む。


「いえ。それよりどーやって調べます?死亡届が出てる時点でこれ以上はお手上げですよ」

「……乗り込むか」

「ちょ、やめて下さいよ!一般人に手を出したら組長に怒られますよ!?」

「そっちんが手っ取り早くね?」

「ダメです」


断固として拒否する後藤に苛ついて、舌打ちをした。