悪魔と涙と甘い恋。


ドキッ


わわっ……!

予想外の言葉に胸が跳ねて、嬉しいやら恥ずかしいやらで視線を斜め下に向けた。


「けど、安心しました。充分やる気があるみたいなんで」

「ふふ、そうね」

「邪魔したら悪いんで俺行きますね」



あ……。

もう行っちゃうんだ……。



スッと頭を下げた神楽さんは、種を返すようにどこかへ行ってしまった。



「2人とも随分と仲良いのね?」

「そ、そんなこと……。神楽さんが優しいだけですっ!」


ブンブンと両手を振って否定するあたしに、睦美さんはまた笑った。


「謙遜しなくてもいいのよ」


う、うぅ……。


その笑顔が神楽さんとの仲を意識してしまって、あたしの心拍数を上げるんだ。



これ以上はあたしが答えられなくなる気がして。

逃げるようにご飯の準備をしに行った。