時計の時刻が06:03になっていることに気が付いて、パチンと両手で頬を叩いた。
今はそんなこと考えてる場合じゃなかった。
今日から睦美さんのお手伝いをするんだ。
急いで準備しなくちゃ。
パパッと身支度をしたあたしは、気合を入れ直して台所に向かった。
「お、おはようございますっ!」
「おはよう、羽瑠ちゃん」
にっこりと微笑みながら睦美さんが出迎えてくれた。
「可愛い服。昨日買ったのかしら」
ふふっと笑う睦美さんに、ちょっぴり照れてしまう。
「あの、あたしは何をしたら……」
「そうね。米を研いでくれない?羽瑠ちゃんはご飯担当ね」
「はいっ」
炊飯器の前に立ってびっくり。
これ、業務用?
大きすぎる……!
「ふふ、びっくりした?これでも足りないくらいなのよ」