悪魔と涙と甘い恋。


「あいつ、気をつけた方が良いと思う」


去っていく弟くんの後ろ姿を見つめながら、独り言のようにそう口にした神楽。


「……そうなの?」

「何か、裏がありそうな……」

「αとかじゃなくて?」

「まぁ、それもあると思うんですけど……」

「ふぅ〜ん?」


私的には何の違和感もなかったんだけどな。



「羽瑠ちゃんはどう思う?」

「えっ……」

「て言うか、羽瑠ちゃんって弟くんとは仲良かったんだね?」

「どう、なんだろ……?たしかにヒートになる前はお喋りしたり一緒にテレビ見たりしたけど……ヒートになってからお義母さんが佑輝くんと接触するの許さなかったから……」

「全然会えなかったんだ?」

「うん……。時々何かの間違いで佑輝くんと会ってしまうときがあったんだけど、あたしのこと避けてるみたいで」