弟くんはにっこりと笑った。
きっと、羽瑠ちゃんのことが大好きだったんだろうなぁ。
「またね」って言って、慌てて駆け出していく弟くん。
その足が途中で止まり、くるりと急転回。
ん?
どうしたんだろ?
早足でそのままこっちに来て、ギュッと羽瑠ちゃんの手を握りしめた。
「お姉ちゃん、また会いたいんだけど……!」
「えっ……」
「良いかな?」
観客席にいる気分で、つい他人事のように2人の行動を見てしまった。
そしたら神楽の手が2人の元へ伸びて。
「ダメに決まってんだろ」
2人の邪魔をするように、繋がれた手の上に、神楽の手が乗っかる。
「少なくともアンタは羽瑠を蔑ろにした家族の一員。接触は許さねえ」
「………、ごめん……お姉ちゃん」


