悪魔と涙と甘い恋。


「だいぶ心開いてくれてるのかなぁ……」


グーッと背伸びをしながら、独り言のように呟く。



「少なくともお嬢には懐いてると思いますが」

「神楽にも懐いてるでしょ?見た?神楽と別れるときの顔」

「……」


時々神楽からの返事がなくなるけど……見たんだろうな。

たぶん。


うん。見たことにしておこう。



「羽瑠ちゃん笑ったら可愛いんだろーね」


きっと、ふにゃんって顔を歪ませて、照れながら笑うんだろうなぁ。

想像しただけでも可愛い。



「お嬢も可愛いですよ」

「っ!?」


油断した。

不覚にもドキッとしてしまったんだ。


キッと神楽のことを睨むけど……まぁ、効果ないよね。



「はいはい。ありがと」


神楽の言う“可愛い”は、小さい子供に言うような、そんな言葉。