悪魔と涙と甘い恋。


「……」

「2年に進級すると共にどうやら学校には行ってないらしく、退学届が出された、と」

「いつだ。それは」

「今月に入ってからです」

「……そうか」

「それと家族構成ですが、10年前に母親が他界し、その後再婚した父親も他界。それ以降は義母の元で生活。後に義母方は再婚しております」


頭を押さえ、唸る組長。


無理もない。

あの少女はおおかた義母に気に入られず、虐待された。そんなところだろう。


「そこに子供はいなかったのか?」

「高校1年生の息子が1人います」

「……そうか」

「それと、1つ気になった点がありまして……」

「何だ」

「あの少女、死亡届が出されています」

「……は……?」


組長の声は心底驚いた様子だった。