冬休みに入る前に、一度だけ青野くんにメッセージを送った。


結局、冬休みまでに一冊は読み終わるという私の目標は達成されず、あと少しだから冬休み中には読み終えるかもといったような内容だった。


それに返ってきたのは、"了解"というだけの質素なもので。


たったそれだけに胸がときめいていたら、"三学期が楽しみ"と、少し時間の空いて来た文字にバタバタとベッドの上で悶えて。


もう認めるしかなかった。


──青野くんのことが、好きなんだ。


初めてだった。

ひとつひとつの文字に、行動に、全てにときめくなんて。


あの日から冬休みに入るまでに一度だけ告白された。


でも青野くんに連絡することなんて出来なくて、結局いつものように無事に終わったことにほっとして。


冬休みの間に頑張って本を読み終えて、どんなことを話そうかともう一度最初から読み直した。