「桜木くん!
久しぶりー!
お悩みのようだね?
今は大手教育教材を多く作る会社のSEとして働いてるんだっけ?
勿体ないよ、せっかく教員免許持ってるのに。
三上先生に気持ちを言うチャンスを卒業式の後に作ろうって話してたのよ。
だからこそ、わざと麗眞くんの屋敷でのどんちゃん騒ぎには呼ばないでおいたのに。
何も気持ち伝えなかった、ってどうなのよ」
呆れたように小さく嘆息して、チューハイにちびちびと口をつけながらいうのは美川 華恋だ。
高校時代から、同級生の恋愛模様に世話を焼いていた。
……他人のことにはよく気がつくくせに、自分の恋愛模様には疎いようだが。
「三上 親太朗です。
美川さんとは仕事の後輩で。
一応、夏南は俺の姉です。
俺自身も正瞭賢のOBなので、よく話してくれます。
今は、美川さんや深月さん、琥珀さんたちの代とは違ってみんな受け身で自主性がない、とか。
この間1つ気になることが。
授業中に生徒が煩くて授業にならなかったから、怒って職員室に戻った教師がいたらしくて。
その人に啖呵切ったんだよ、姉貴。
教師失格だ、って。
何かされないか心配なんだよな」
久しぶりー!
お悩みのようだね?
今は大手教育教材を多く作る会社のSEとして働いてるんだっけ?
勿体ないよ、せっかく教員免許持ってるのに。
三上先生に気持ちを言うチャンスを卒業式の後に作ろうって話してたのよ。
だからこそ、わざと麗眞くんの屋敷でのどんちゃん騒ぎには呼ばないでおいたのに。
何も気持ち伝えなかった、ってどうなのよ」
呆れたように小さく嘆息して、チューハイにちびちびと口をつけながらいうのは美川 華恋だ。
高校時代から、同級生の恋愛模様に世話を焼いていた。
……他人のことにはよく気がつくくせに、自分の恋愛模様には疎いようだが。
「三上 親太朗です。
美川さんとは仕事の後輩で。
一応、夏南は俺の姉です。
俺自身も正瞭賢のOBなので、よく話してくれます。
今は、美川さんや深月さん、琥珀さんたちの代とは違ってみんな受け身で自主性がない、とか。
この間1つ気になることが。
授業中に生徒が煩くて授業にならなかったから、怒って職員室に戻った教師がいたらしくて。
その人に啖呵切ったんだよ、姉貴。
教師失格だ、って。
何かされないか心配なんだよな」



