ギュッと優しく抱きしめられたかと思えば、
「.....っん、」
小さく、耳たぶにみずきくんの唇が触れた。
触れた瞬間、くすぐったくてピクリと身体が反応してしまった。
「.....ひゃ、」
「相良さん、ここ弱いんだ」
みずきくんの唇が何度か触れて
わたしの心はドキドキマックスで、体温がこれまでとは
比べ物にならないくらい
上昇していて、熱い中ひんやりと冷たくて気持ちいい。
甘くて、ドキドキする。
「甘いとこ、みつけた」
唇が離れたいまも、みずきくんの唇の体温が耳たぶに残る。
「危機感持ちなよいいかげん。他の男に見られて
ムカつく。」
とみずきくんは、残してばたり、とリビングを出た。