3人とは価値観も合い、すぐに仲良くなれた。
この2人ならきっと話してもいいかな。
『あのさ、朱音、香織。放課後、話したいことがあるんだ。だから、一緒に帰らない?』
私は勇気をだして2人に伝えた。
初めてだった。
いつもだったら2人のどちらかが一緒に帰ろうと言ってくれた。だけど、今日は私。2人の顔はまるで怖いものを見たかのような表情で驚いていた。
『咲良。びっくりした。咲良から一緒に帰ろうなんて言わないのに。私は全然、暇だから一緒に帰ろう。』
朱音はそう言ってくれた。
嬉しかった。
否定されたらどうしようって思っていたから。
『私も朱音と一緒。咲良、一緒に帰ろう。』
香織も私が言ったことに否定することなくそう言ってくれた。
『ありがとう、二人共。』
『うん。』
『うん。』


