私の部屋は倉庫みたいな部屋で明かりはなく、小さな窓と山積みになっている段ボールしかない。布団はなく、古い毛布にくるまりながら寝ている。
家事をする間とトイレに行く時だけ部屋の外に出され、それ以外はその部屋で過ごしていた。


食事は週に一回菓子パンを一つ渡され、飲み物は家事の合間に水を飲むぐらいしか許されなかった。


私には喘息という病気があって季節の変わり目や体調を崩した時や風邪を引いた時とかによく発作を起こしてしまう。
死なれたら困るからと言って手のひらサイズの小さな吸入器(メプチンエアー)を渡されているから発作が起きても何とか生きてこられた。


反抗しなくても家事を失敗しなくてもストレス発散だといって叔母さん達にサンドバッグ代わりに殴られたり蹴られたりする事があるからそれが一番辛かった。
何度も何度も死にたくて大好きなお母さんやお父さんに会いたくて…でも怖くて死ねなかった。


そんな生活を10年も続けている。
これからもずっとそんな生活が続くんだとそう思っていた。