実家に戻る前、俺は偶然傍を通りかかった近所の人に聞き込みをする事にした。
その近所の人曰く、この家には子供が居るなんて聞いたことがなく、一度も見た事がないらしい。
(どういう事だ?確かにあの人は莉央ちゃんの叔母さん、見間違いではない。あれから10年、莉央ちゃんは16歳…高校二年生のはず。どっかの病院に長期入院していたとしても一度も見た事がないなんておかしい)
「あの、すみません…実は坂藤(さかふじ)さんとは親しい仲なんですが、連絡取りたいんですけど、実は連絡先を無くしてしまって…良ければ教えてもらう事って可能でしょうか?」
莉央ちゃんの叔母さんの苗字は坂藤だと今、知った。
知り合いの振りをして俺は連絡先を手に入れようとした。
いきなり訪ねてもちゃんと応答するとは限らないからまずは電話で連絡すべきだと思った。
近所の人「ああ、別に構わないよ。はい、どうぞ」
近所の人は疑うことなく坂藤さんの連絡先を教えてくれた。
(いきなり初対面の奴に連絡先教えるなんてこの人、大丈夫か?まぁ、お陰で助かったけど)
「ありがとうございます。助かりました」
頭を下げてから俺は踵を返し、実家に戻った。
家には偶然休みだった親父とお袋が居た。
俺は莉央ちゃんの叔母さん、坂藤さんの住所と連絡先が分かった事と近所の人が莉央ちゃんの事を知らず見たこともないという事を説明した。
父「……変だな」
母「ええ、莉央ちゃんが住んでるはずなのに近所に住んでる人が莉央ちゃんの事知らないなんて…」
父「……これはただの憶測なんだが…一つ、坂藤さん達が何らかの事情で莉央ちゃんと住めなくなった。で、莉央ちゃんは別の親族、或いは施設に引き取られていった。
もう一つは…考えたくないが……虐待され坂藤さんの家に閉じ込められている」
親父のその言葉にその場はシーンと静まり返った。
その近所の人曰く、この家には子供が居るなんて聞いたことがなく、一度も見た事がないらしい。
(どういう事だ?確かにあの人は莉央ちゃんの叔母さん、見間違いではない。あれから10年、莉央ちゃんは16歳…高校二年生のはず。どっかの病院に長期入院していたとしても一度も見た事がないなんておかしい)
「あの、すみません…実は坂藤(さかふじ)さんとは親しい仲なんですが、連絡取りたいんですけど、実は連絡先を無くしてしまって…良ければ教えてもらう事って可能でしょうか?」
莉央ちゃんの叔母さんの苗字は坂藤だと今、知った。
知り合いの振りをして俺は連絡先を手に入れようとした。
いきなり訪ねてもちゃんと応答するとは限らないからまずは電話で連絡すべきだと思った。
近所の人「ああ、別に構わないよ。はい、どうぞ」
近所の人は疑うことなく坂藤さんの連絡先を教えてくれた。
(いきなり初対面の奴に連絡先教えるなんてこの人、大丈夫か?まぁ、お陰で助かったけど)
「ありがとうございます。助かりました」
頭を下げてから俺は踵を返し、実家に戻った。
家には偶然休みだった親父とお袋が居た。
俺は莉央ちゃんの叔母さん、坂藤さんの住所と連絡先が分かった事と近所の人が莉央ちゃんの事を知らず見たこともないという事を説明した。
父「……変だな」
母「ええ、莉央ちゃんが住んでるはずなのに近所に住んでる人が莉央ちゃんの事知らないなんて…」
父「……これはただの憶測なんだが…一つ、坂藤さん達が何らかの事情で莉央ちゃんと住めなくなった。で、莉央ちゃんは別の親族、或いは施設に引き取られていった。
もう一つは…考えたくないが……虐待され坂藤さんの家に閉じ込められている」
親父のその言葉にその場はシーンと静まり返った。
