「あおい、明日は休みなんだよな」
ドキッとした。
翔ちゃんは兄に明日のことを言ってあるんだろうか。
いや、一応兄への口止め料として出かけることになっているのだから知らないはずだ。
「休みだけど、ちょっと用事を足しに出かけてくるよ」
少しの動揺を隠しながら答える。
なんだろう。やましいことはないのに、パトカーを見つけるとドキドキしてしまうあの感じ。
「転んで怪我とかしないようにな」
「うん、気をつける」
「それと、危ない男には絶対引っかかるなよ?」
「引っかからないよ。用事に出るだけなんだから」
「いや、わからんぞ。あおいはかわいいんだから。あー俺、あおい専用の警護の仕事目指せばよかった」
「それってどこから支払いが降りるの…?」
「無償」
「ちゃんと仕事してよっ」
「妹への愛はプライスレスだろ」
真顔で言う兄はだいぶ頭のネジがとんでいると思う。
「あ、そういえば翔太がさ」
名前にピクッと反応した。この流れから翔ちゃんの話?
本当は全部知っていて反応を試されているんじゃないか、なんて思ってしまう。
そんなわけないだろうけど。
ドキッとした。
翔ちゃんは兄に明日のことを言ってあるんだろうか。
いや、一応兄への口止め料として出かけることになっているのだから知らないはずだ。
「休みだけど、ちょっと用事を足しに出かけてくるよ」
少しの動揺を隠しながら答える。
なんだろう。やましいことはないのに、パトカーを見つけるとドキドキしてしまうあの感じ。
「転んで怪我とかしないようにな」
「うん、気をつける」
「それと、危ない男には絶対引っかかるなよ?」
「引っかからないよ。用事に出るだけなんだから」
「いや、わからんぞ。あおいはかわいいんだから。あー俺、あおい専用の警護の仕事目指せばよかった」
「それってどこから支払いが降りるの…?」
「無償」
「ちゃんと仕事してよっ」
「妹への愛はプライスレスだろ」
真顔で言う兄はだいぶ頭のネジがとんでいると思う。
「あ、そういえば翔太がさ」
名前にピクッと反応した。この流れから翔ちゃんの話?
本当は全部知っていて反応を試されているんじゃないか、なんて思ってしまう。
そんなわけないだろうけど。



