「翔ちゃん、私初めてだって言ったじゃない……」
「ごめんごめん」
さっぱり申し訳なさそうに見えない翔ちゃんが、私を腕に抱いたままくすくすと胸を揺らす。
「途中から覚えてない」
「ああ、もう意識ないだろうなって思ってた」
「そんなのんきな」
「とりあえず脈は触れるし呼吸もあるから大丈夫だなって」
「それ大丈夫っていうの?」
「いざってときは、機材がなくても心肺蘇生と簡単な処置くらいできるよ」
「恐ろしいこと言わないでよ」
お気楽に笑う翔ちゃんが恨めしい。
「そうか。俺が救急救命士の資格取ったのってこのためだったのかもしれないな」
「は?」
翔ちゃんはニヤリと意地悪に口角を上げる。
「どれだけ抱き潰しても、あおいが死なないようにってことだよ」
え、私、これからどんなことされるんだろう……
青くなる私に、「冗談だよ」と翔ちゃんは頭をポンポン撫でる。
全く冗談に聞こえなかったんだけど……
私の髪を梳きながら唇に啄むキスをくれた翔ちゃんがやわらかく微笑んだ。
「これからも”ずっとだいすき”だよ、あおい」
「ごめんごめん」
さっぱり申し訳なさそうに見えない翔ちゃんが、私を腕に抱いたままくすくすと胸を揺らす。
「途中から覚えてない」
「ああ、もう意識ないだろうなって思ってた」
「そんなのんきな」
「とりあえず脈は触れるし呼吸もあるから大丈夫だなって」
「それ大丈夫っていうの?」
「いざってときは、機材がなくても心肺蘇生と簡単な処置くらいできるよ」
「恐ろしいこと言わないでよ」
お気楽に笑う翔ちゃんが恨めしい。
「そうか。俺が救急救命士の資格取ったのってこのためだったのかもしれないな」
「は?」
翔ちゃんはニヤリと意地悪に口角を上げる。
「どれだけ抱き潰しても、あおいが死なないようにってことだよ」
え、私、これからどんなことされるんだろう……
青くなる私に、「冗談だよ」と翔ちゃんは頭をポンポン撫でる。
全く冗談に聞こえなかったんだけど……
私の髪を梳きながら唇に啄むキスをくれた翔ちゃんがやわらかく微笑んだ。
「これからも”ずっとだいすき”だよ、あおい」



