親友がくれた言葉


かれこれ1時間くらい滞在してる雑貨専門店で友達と一緒に過ごす放課後がこんなに楽しいなんて知らなかった。


はじめてだった。こんな風に誰かと、同級生と過ごすのは。


友達なんていなかったから。



「メイ、今度メイク教えてよ!」


その響きにドキリとした。


「えっダメ!?」

「ダメ じゃないよ」

「うぇーい。いつ教えてもらおっかな~」


嬉しそうなエマに私までほっこりした。


だけどそこにまたやってきた。


まだいたのかと息を呑む。


そりゃ若い子ばかりいる店内だし、巡回してれば人とも巡るわけで。


目が合うけれど私は見て見ぬふりをした。


関わる必要のない人たちだから。私には毒でしかないから。これでいいの。



そう思ってはいても後ろからヒソヒソと聞こえるのは……。



「あれナチュラルのつもり?」
「ケバすぎっしょ」
「わかる〜」

「まだウケ狙ってるんでしょ」
「てか学校に化粧してくるのおかしすぎるわ」
「それなー」


やっぱり私のことだ。

懲りない人たちだ。私がお化粧する意味を知らないくせに。

ウケ狙い? バカにすんな。そんなつもりでやってないわ。コンプレックスを隠すために仕方なくやってるだけなのに。


それなのに。この人たちに言い返せない。その弱さに酷く胸が痛む。