「はーーい!そこまでーーー!」
エマの一声で2人が止まる。
「エリカ ちゃんだっけ?ちょいとこっち来て?」
手招きする彼女にエリカは真っ直ぐ来た。
小柄な彼女はリスみたいに可愛い。それは初めて見た時から抱いていた印象だ。
「エリカちゃん可愛いね。リスみたいで」
「ちょ、ちょっとエマ口説くの止めなよ」
「え〜いいじゃん。可愛いんだもん」
口を尖らすエマと呆れる私を見てエリカが笑った。その顔もまた可愛いことを私は知っている。
「メイ。エリカちゃんは対象外でしょ?」
当然とでも言っているような台詞に素早く頷く。
「エッでもさっき首振っ、」
「――エリカ違うよ。私はそう思って振ったんじゃない。なんとなくだけど気付いてた。エリカの見せる顔が違うこと」
泣くのを堪えているのか唇を甘噛みする彼女。私はそんな彼女の手を取った。思った以上に冷えていて、ぎゅっとさらに握る。
エリカは「私冷え症なの」と泣いて笑った。



