親友がくれた言葉


賑わうお手洗い前に凍りつく一声が響き渡る。

暖房が行き届くこの場所に一瞬真冬が到来したのかと思った。そのくらいガラリと空気が変わった、そんな気がした。


そして私と目が合う。



「メイちゃん、ごめん。ごめんなさい」


そう言うと彼女は涙した。


この涙はどっちなのか詮索するよりも先に私は首を振っていた。やめてよと。



「うん許さなくてもいい。酷いことをしてきたから。何言っても通用しないと思うけれど、私、ずっと、メイちゃんに謝りたかった……っ」


深く頭を下げる彼女は私といた時の彼女まんまだった。
呼び方も声のトーンも私を見る視線も全てが私が知るエリカだった。


その様子を見ていた2人は意味不明だと言わんばかりの表情をしている。


それもそうだろう。私のことを “メイちゃん” と言っているのを初めて目にしたんだから。



「エリカどういうこと!?」
「私たち友達だよね!?」

「なんでメイと友達みたいなっ……!」
「あんなに私たちと言ってたのに!」