クールでイケメン御曹司は弱気な彼女を囲い込む

出逢い

[穏海side]

夜が深くなっても眠らない街、東京

初めて出逢ったあの日
貴方は変わらない私の日常に強く鮮明に色を残していった






「みんな、今日も一日お疲れ様です」

この会社は、私が手がける「Butterfly」という女性に勇気や自信を与えるをモットーとしているファッションブランドだ。

最初はウェブ販売だけで細々とやっていたブランドだが最近では有難いことに、女性誌やTV、SNSでも注目されていて、先月店舗第３号店である福岡店がオープンしたばかりだ。



「穏海さん、今日も一日天使ですね､､､」
「やばい、私あと12時間は働けるわ､､､」
「俺も、なんなら今ある案件全部終わらせそう､､､」


「もう、年上をからかっちゃダメよ、それにみんな働きすぎ。今日は金曜日なんだから。みんな、18:00までには帰ってね。
それじゃあ、みんな今日も一日ありがとう。
お疲れ様でした〜」


「穏海さん、お疲れ様でーす。」
「お疲れ様でしたー！」



「今日も、穏海さん品があって綺麗だったね！」
「本当になんであんなに完璧なんだろ、人柄も良くてスタイルも良くてセンスも良くて、何より本当に美人。」
「本当にそう！でも絶対穏海さん分かってないよ。」
「あれだけ言ってるのになー」

こうして頭を抱える社員を会社に残し、私涼風穏海は会社を後にした。