翌朝、私は彼と一旦距離を置こうと決心した。

きちんと身の程をわきまえて、これまでのようにただ眺めるだけにしようと。

朝、学校に行くと、光輝くんが

「おはよう!」

と言ってくれました。

「お、おはようございます。」

こ、これくらいはいい、よね。

あれ?シャーペンがない、忘れたのかな?

筆箱の中身を全て取り出しても見つからない。

家にあるんだったら良いんだけど、、、

私が焦っていると、後ろの席の方で雑談している3人の女子がこちらを見てくすくす笑っていた。

も、もしかして、

いやいや、そんな疑ってはいけない。

探そう。

「しほちゃん、どうしたの?またシャー芯忘れたとか?おっちょこちょいだねえー」

からかう感じで光輝くん言ってくる。

「いや、シャー芯はちゃんとあるし!」

「じゃあなにを探してんの?」

「朝、入れたはずのシャーペンが無くなってて、」

「えー、そうか、じゃあ、今日は俺の貸すよ」

「え、あ、ありがとう」

また、光輝くんに貸しを作ってしまった。

光輝くんには救われてばかりだ。

その日は光輝くんから借りたシャーペンで授業を乗り切り、早く家に帰って、シャーペンを探した。

ない、、!