『お姉ちゃんと同じ高校にいきたい。
だからあと数ヶ月、最後まで頑張る。
勉強は苦手だけど、優しいお姉ちゃんが自分の目標だから』


夢……?
そんな風に思ってくれてたの?
あの頃、夢は塾でも必死に頑張ってた。
それは、私と同じ高校に入るためだったの?
そんなこと、一言も言わなかったのに。


急激に胸が熱くなり、涙が溢れる。
私は、震える手でページをめくった。


高校に落ちて悔しい思いをしたけど、自分なりに高校生活を楽しんでいる夢の日常がたくさん綴られていた。


そして、あの日、夢が怪我した日。
日記はその日から止まっていた。
何も書かれていないページが続き、私は願った。


お願い、夢の気持ちを教えて――


「あっ……」


見つけた。
ずっとずっと後ろの方に、とっても可愛らしい文字で書かれた夢の本当の思いを。