後輩くんはいつも私と一緒にいたい

久しぶりの再会だった。



話したいことは山のようにあった。



何よりまずは
おめでとうを言いたかたった。



が、
今はそんなことをしている時間が
なかった。



入学式の手伝いを、
これに出席する新入生に
手伝ってもらうというのは
どうかと思ったけれど、
今は猫の手だって借りたい状況だった。



玄野くんは、
猫の手よりは全然役に立つだろう、
うん、多分。



「じゃ、悪いんだけどこれお願い」

「了解」



私はコサージュュの入った紙袋の一つを
玄野くんに渡した。



彼には
新入生たちが通る通路を挟んで
向かい側へ行ってもらう。



このタイミングでの助け舟は
ありがたい。