後輩くんはいつも私と一緒にいたい

私は寸でのところで
手に持っていたコサージュを
取り落としそうになった。



それくらい驚かされたのだ。



その時の私は
きっと目も口もぽっかりと空いていて、
さぞや間抜けな顔を
さらしていたことだろう。



その私の様子が
よほど可笑しかったのだろう、
彼は私の顔を見て
吹き出すように笑った。



「変な顔」

「いや、誰のせいよ!?」



軽い口調で言われ、
思わずポンと言い返してしまう。



そんなやり取りや、
そこにある少し悪戯っぽい笑顔を見て
私はやっと確信した。



やっぱりこの彼は、玄野くんだ。