後輩くんはいつも私と一緒にいたい

勉強教えるのは先生の仕事じゃないの?



そもそも私中学3年生だよ?
受験生だよ?
そんな生徒に、
家庭教師まがいの仕事を頼むって
どういうこと?



と、
色々思わないではなかったのだけど、
私は口に出してそれらを言うことはなかった。



先生の後ろに控えている玄野くんの容姿が、
まあまあ気合いの入ったもので、
そちらの方に気を奪われてしまったからだ。



まず髪の毛がなかった。
見事なまでの坊主頭だ。
いわゆる5厘刈り、というのだろうか。
今どき野球部の子だって、
こんなに短い坊主にはしないだろう
というほどに刈られていた。



さらに言うなら、眉毛もなかった。
こちらはキレイにに剃られている。



制服も、かなり着崩していた。
標準服には程遠い。



しかし何よりも目を引いたのは、
顔のあちこちを腫らしている
黒色や赤色の痣の数々。



誰も何をやられたら、
ここまでのことになるのだろう?