後輩くんはいつも私と一緒にいたい

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玄野由馬(くろのゆうま)くん。



彼は私と同じ中学校の、
一学年下の後輩だ。



私は彼と出会ったのは、
確か私が中学3年生の時の、
ゴールデンウィーク明けの頃。



2年生の学年主任の先生が、
彼を連れて私の所へやってきたのだ。



「悪いんだけど、
 こいつに勉強教えてやってくれないか」

「は……?」

「今のままの成績じゃこいつ、
 確実に進学にも就職にも困ることになる。
 悪いが頼まれてくれないか」