「おい流架、次移動教室だぞ」

「あぁ、先に行っててくれよ」


授業の合間の休み時間終了のベルが鳴り響いた教室。

辺りを見回すとすでに生徒たちは別の教室に移動しているのか、まばらに人がいるだけで教室内は静かだった。

そんな中でおれは凛に声を掛けられたけど、椅子に座ったままその場から動こうとはしなかった。