side 芝 浩介



わ……顔真っ赤だなー…つらそ



本当に大丈夫かな……


「優ちゃん〜……」


運んでいる最中千代華ちゃんが心配そうに彼女の名前を呼ぶ。



まじで大丈夫かな……、てか好きな女の子運ぶとか
………、死にそーー…、可愛い……



彼女の手がぎゅっと…俺のスウェットを掴み、
離さない。


可愛い……



てか、軽すぎない……




何食べてんだ……



歩き始めると彼女の髪ゴムがぱらっと取れ、いつもあげている前髪がピンがなかったせいか落とされる。



わ………いつもと違う感じ…する。



「………っ、う…ぅ…ん」



彼女の口から声が漏れる。



おっと……っと、



声に過剰になってしまう。


気をつけて運ばなきゃ……



と言っても隣の休憩室だけど、



☆☆☆




「……、」


なんで俺今1人なの。


それは、さっきまでの出来事を辿る。

2人が気を使ったのか休憩室から出て行き、
彼女と2人になってしまった。




女と男2人にさせんの…どうなの、