一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「ありゃりゃ、千代華が素直になれば済むのに………」

「やだ………っ……」
涙が出てきそう。


「ふっ、昔と一緒で泣き虫だな。、」

ばかにしてるっ………!!?
「え、………待って、昔って……」

「……なんのことー?」
とぼける会長。

ひ、酷いっ………絶対昔って言ったのにっ………!!

でもほんっっとうにわかんない……
思い出してるうちに私は車に乗せられていた。

「…………えっ、いや、ちょまっ……!」

そう言っていると、会長さんが隣にすわり、
運転手と見られる執事みたいな人がバタンと
扉を閉めた。

「………っ、人が嫌がるの見て楽しんでます?」

「………ん?」「………っ、」

私が強気に出た言葉を会長さんは少し置いたあと私に冷たい視線を送った。

思わず広い座席を用いて、後ろの方へ後ずさる。

だけど手を捕まれ阻止される。

…………こわっ

「……逃げちゃダメ、でしょ?」

会長さんが言う言葉には色っぽさがあって
と言うか………

お子ちゃまの私には早いよっ………!