一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「生徒会長さん?どうして……」

扉の方をむくとあの日以来の人の姿。



「あの、………千代華は私ですけど何か……?」
制服をぎゅっ……と掴む。

「言わなかった?待っててって……」

あれ、私の見間違えじゃなかったんだ………

「え、えと………それで私になんの用があって………」

「…………だよね。」

「………??」
なにかに納得したようにする会長さん。

「千代華好き。付き合って」




「……もう一度言ってもらっても?」


「だから好きだってば。恋愛的に」

「……………へ、、、へっ!??」

なになになになにっっっ……!?
会長さんがじりじりと距離を縮めてくる。

「あ、あのっ………、ちょっ……まっ……」

わたしは後ろに後ずさることしかできなくて。

やばい……窓っ……
会長さんはとんっ、と窓に手をつく。



「…………っ、やっとだ……」
そう言って会長さんは私を抱きしめる。

な、なんなのっ………
意味わかんないよっ………

涙がうっすらと浮かぶ。

「やめ……てっ……」
グッと押しても効かない会長。

怖いし………、恥ずかしいっ………

「、……目うるうる〜かわい……」

私の声の意味はっ………!?

先輩は私の頬に優しくキスをする。


「………っ、何するのっ………!」