一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

入学して1週間くらいが経った。

進学校だから勉強が結構早く始まって。

私は1人の教室で唸っていた。




「えぇ……?なにこれぇ……?」



私国語弱いからかな、最早問題文すらわからなくなってきた……

私、勉強の仕方良くないのかなっ……….
強い心の味方優ちゃんも親戚が来るとかで居ないし………

1人か………はぁ………
なんとなくだけど気分下がるの………

そんなことを思いながらペンを走らせる。

カリカリと教室に音が響く。
うーー、、、

これ、2年生にやる問題じゃん……
私知ってるんだからねっ………!!

風でカーテンがなびく。

私の席は、1番後ろの窓側から数えて二番目。
私の髪も風に吹かれて広がる。

風強いなー………ちょっとウザったい……

わぁ……っ、空きれー!

青い空にわたあめみたいな雲と、真っ直ぐ伸びる飛行機雲。

スマホで撮ろうとしたら、5時近い。

「帰ろうかな………」

机の教材を片付ける。
……えーっと、よし!忘れ物なし!帰ろう!

「千代華………いる?」「…………え、」


聞き覚えのある声。

この声……は、、