一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「えーと………あ!とりあえず座ればいいみたい。後でクラスごとになるんだって!」

「じゃあ……ここすわろっ!」

『えー、これから四月一日附属高校入学式を始めます』

「わっ………始まった!」

ちょっと緊張、ちょっとワクワク

そう言ってどんどん時間はすぎてって、

『生徒会長 祝辞 四月一日湊。』


「はい。」
確かここって首席が生徒会長になるって聞いた。

つまり、頭いい人だ………!!
しかも………四月一日って……、り、理事長のし、……親戚?

「新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます…………〜〜〜出てきた生徒会長さんはものすごく綺麗な容姿で、ほかの女の子いや、男の子でさえ目を奪われている。

話なんてもってのほか、目を見開いて見る。

あんなに………綺麗な人初めて……みた。

恐いくらい綺麗。

初めてそう思った。

…………ーありがとうございました。」

盛大な拍手。
周りがザワザワと騒ぎ立てられる。

「生徒会長……、イケメンすぎるでしょ…」

「あの美貌、恐いまであるーっ……」

「あんなふうに生まれたかった……」


そんな声も聞こえず私はただ1人、そう生徒会長さんを見ていた。


目を奪われて離すことが出来ない。
ふとみていると、私の方ら辺で視線が動く生徒会長さん。、

え………なんで?

周りに何かあるのか見渡そうとした時に、

バチり、 と目が合った。

私はステージに近いから彼の目がよく見える。

彼の綺麗な目は綺麗なワインレッドで、夜の猫みたいに光っていた。

っ………、恥ずかしい。
そんな感情が芽生えて目を逸らそうとした時、

彼の口が動いた。


………

私は暫く動けなかった。



「待ってて………って何………?」

私はゆうちゃんに声をかけられてもずっと座り込んでしまっていた。