一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。



「優ちゃぁぁ……ん、」




教室の扉を全力で開ける。
優ちゃんの目がこちらに向いた。

「おっと………、、ほ、本人が来たよーー」


優ちゃんが棒読みでそう言う。
えっ、な、なに!?


「あっ!!ねぇっ!羽瀬来ちゃん!!小鳥遊くんと四月一日先輩とどーゆー関係なのっ!!?」

「え、あ、あのっ、」

「どう堕としたのっ……!!やっぱ、羽瀬来さんちょーかわいいからかなっ!!」

「え………っと、あの……優ちゃ……助けてぇっ……」


その時だった。



「俺のかわいー彼女困らせないで?」




「み、みなとせんぱっ……、」

低いハスキーボイスが上から降ってくる。

私の前にいる女の子たちはみんな赤面で
フリーズ。



「おはよ。千代華。」

そう言う先輩は眠そうに軽くあくびをする。


「お、おは、おはようございますっ。」

私が噛みながらも返事を返すと、後ろからぎゅっと抱き締めてきた。

肩に顎をのせられる。


「んー、千代華…ほじゅー……」

先輩何ふざけて…!!
抱きつかないでっ………!!


「せんぱ、いっ、……みんなの前でやめてくださいっ…」

「………、見せつけだよ。牽制ー。」

「どーゆーことですかっ……!!」

「簡単に言うと、虫除け?」
「いや、抱きついたところで虫はいなく無くなりませんよっ……!」


「んー、ちょっと意味違う。」
「どうゆうことぉ………っ、」


さっきからみんなにガン見されてんの
分かってないよっ、先輩。

恥ずかしさのあまり、顔が熱を持ち始めて赤くなっていく。


「かいちょーさん、そろそろ千代華話してもらっていいですか、」

朝日くんがグイッと私を強い力で引っ張り
先輩を私から引き剥がした。