それでも涼は謝ってくれた。 「会えないのは俺のせいでもあんだよな。これ…」 涼に一枚のカードみたいな物を渡された。 「これって…本当に涼の?」 「どう見ても俺のだろ。時間があいた時に通ってたから奈那をほったらしにしてた俺が悪いよな」 渡された物は免許証だった。 だから毎日一日中忙しかったんだ…。 「涼は悪くない。これ以上謝ったら殴るよ?」 「はいはい。ほら、行くぞ」 そう言って車から降りた涼をあたしは追いかけた。 .