散りゆく姫



「失礼いたします。


父上そっくりの可愛い赤ちゃんですね。


ところで義母上、

体調はいかがですか?」


そこで兄上の足の横からヒョコッと顔を出した。


「えぇ、大丈夫よ。


それより、

茶々も来てたのね」



「あっ!はい。

お二人とお話ししたいと
おっしゃっていたのでお連れしました」


「そうか、

茶々おいで。


どうしたんだ?」