「もちろん! 私達なら大人しくしていられるから!」 「安心して! 心配しなくていいわよ!」 「ありがとう、 じゃあ行ってくるわね」 そう言って部屋を出て しばらく歩くと、 縁側のふちに座っている母上の姿が見えた。 「母上⁉︎ どうなされたのですか?」 涙で濡れている母上の目元を見ると ただ事ではないことが伝わってくる。