それから約8年後の6月の早朝。


城内がとても騒がしく私達は目が覚めた。


「一体どうしたのかしら?」


太陽がしっかりと昇っても
まだ騒ぎが収まる様子がなかったので、

母上が様子を見にいくことに決まった。


そこからさらに数分後。


今度は母上が帰ってくる気配がしない。


「母上が心配だから私も少し見にいってもいい?」