それから一年。


茶々が少し喋ったり、歩いたり
できるようになった頃。


タタタタタッ


「姫様!」


タタタタタタッ


「お待ちください!」


ボフッ!


痛いくて泣きかけたけど、

その後降ってきた声によって涙は引っ込んだ。


「大丈夫か?茶々。」


「にぃ!(兄上!)」


ぶつかったのは茶々の七つ上で、

腹違いの兄・万福丸だった。