「ふんぎゃー、ふんぎゃぁ!」


時は1596年、小谷山ふもとの館では、

可愛らしい赤ちゃんの泣き声が響いている。


「おぉ!生まれたか。


この子は市に似ていてとても美しいなぁ。


茶々と言う名前もピッタリだ」


「そうですね…


ですが私は長政様に似ていると思いましたよ?


あの眠っている時の柔らかな笑顔、

見ていてとっても和みます」