「ゲームは作らなくていい。……うちの会社、ゲーム作りに強い人はいるんだけど、

パソコンに強い人がいなくて、よくデータが消えるんだ。だから、天音の

パソコンの技術は役に立つ、と思う」

自分でわかっていなかった自分の才能を千尋が気づかせてくれた。

「それに……せっかく付き合ってるから……その……一緒の会社で働いて

一緒にいる時間を増やしたい……」

恋になんの進展もなかったけど、神様に頼る前に千尋が進展させてくれた。

「……ダメだった?」