「みゆきちゃん?おーい」


肩に頭を埋めたまま、うーと唸っていると上から日向さんの声が聞こえてくる


「はい、」


「いっぱい待たせてごめんね、待っててくれてありがとう」


「待ちくたびれましたよ、だって連絡先も分かんないし、住所も分かんないし」


「俺もびっくりした、あれ連絡先知らないじゃんって」


そう言いながら、ふふとあの時のように笑う


「ねー、なんで今日ここ来てたの?」


「んー、なんとなくです。2年ぶりなんですよここ来るの、だから余計びっくりしちゃって。日向さんこそなんでここに?」


「だってみゆきちゃん絶対いると思ったもん。ふふ、かーお」


びっくりした顔で日向さんを見上げると
背中に心地よいリズムを感じる




「2年も会ってなかったのに、ここで会えるなんて」


「運命かもね、俺たち」