俺の名前は、黒崎零哉。暴走族に入っている。入学式では、この父譲りの派手な見た目のせいですごく浮いていた。
俺はだれにも言えない秘密を持っている。それは、入学式の時に一目ぼれした白花柚亜のことが好きすぎることだ。その容姿を見た瞬間俺の心臓は跳ね上がった。そう。タイプど真ん中すぎるのだ。そんな相手に告白をするために、1ヶ月ぶりにこの学校に来た。な、の、に俺は、喧嘩をしていて約束の時間に遅れてしまった。約束の屋上に向かっていると
「きゃっ」
と、かわいらしい高い声が聞こえた。うん。絶対白花柚亜の声だ。ん?でもやばくね?もしかして階段から落ちたのか?そんなことを考えているうちに、俺の体は動いていた。
「大丈夫?」
といったすぐ直後。白花の頭に可愛らしい耳と、下半身に尻尾が生えていたのだ。
「はああああああああ!?!?」
俺は叫んでしまった。