Love square

 私たちの関係は、生まれた時から幼馴染だった。4人とも家が近く、幼稚園、小学校、中学校、高校と何もかも一緒。それぞれの家族同士でも仲が良くって、昔はよく4家族で遊びに行っていた。

 生まれた時から一緒って、奇跡だよなぁ……、なんてふと考える。それと同時に3人のことはずっと大切にしたいなとも思った。

 高校を卒業して、それぞれの道に進むとき、きっと全員が誰とも違う選択をする。

 たとえ遠くに行ってしまったとしても、いつかまた再会して今みたいに他愛のない話がすぐにできちゃうような、そんな仲になりたいなと思った。

「まぁ、でも、まずは今を楽しまなくちゃね!」

 心の声と現実での声がリンクして、いつの間にかこんなことを話していた。

 突然意味の分からないことを口走った私を見て笑う晴南と将梧。

「3年間なんて、あっという間だもんな」

 と、しみじみと言う由宇斗。なぜか会話がかみ合っている。

 こんなしんみりという由宇斗は珍しいと思い、顔を覗き込んだら、目線がぶつかった。

 由宇斗の目に吸い込まれるような錯覚を覚え、顔がそらせない。

 何秒ぐらい、この状態でいたのだろう。突然将梧に腕を引かれて、ようやく我に返ることができた。

 由宇斗と見つめあっていたという事実に気づき、はずかしくなって、微妙な空気になってしまった。

 その空気のまま、私たちはそれぞれの家へと帰った。




 入学式から何日か経ったある日。

 数日この学校で過ごしてみて、段々と新しい環境にも慣れてきた気がする。

 そして今日は初めての係会だ。放課後全学年の同じ係の人が集まり、活動内容などについて話し合う。

 私は図書委員会を志望していた。将梧みたいに真面目キャラじゃないから本なんて読まなさそう、なんて勝手に思われているけれどそんなことない。なんなら、将梧と唯一話が盛り上がるのが本だったりする。それぐらい、読書は大好きだった。小さい頃から、現実とはまた違った世界に連れて行ってくれる。これが大好きだ。だから、図書委員が良かった。

 中学までの私なら学級長とか、そういうリーダー系をやっていただろう。でも高校ではひそかに、新しい自分になると決めていた。周りに左右されるんじゃなくて、自分の好きなことをやる人に。

 新しく図書委員をやることは、そんな自分に近づくための第一歩だ。だからこの係会、非常にワクワクしている。

 どんな人たちが集まるのだろう。優しい人が多いといいな。それよりも、早く図書館で作業したい!