「わかったよ。よし、オシャレしてくれ。そしたら連れて行く」

「何ですかそれ?」

「前みたいにしてくれ。ああいう菜々の姿がそそる。楽しみだな。こういうのが俺の肥料になるんだよ」

「?……もう、訳がわかりません」

「さて、食いしん坊の菜々に俺からも肥料をあげよう。今日は好きなだけ飲んで食べていいぞ」

「本当に?期間限定のスペシャルデザートを付けてもいいですか?実はそれが食べたくて……」

「肥料だからな。いいぞ」

「食べ物は肥料じゃありません」

「……チュッ」

「もう!すぐごまかして……」

「菜々の好物は俺のキス。さてと……俺もおしゃれするとしようかな」

 そう言って、ふたりで着替えるために部屋へ戻った。

 一体、花が咲くのはいつになることやら……私の栽培のお仕事はまだまだ続きそうだ。

 FIN,