「私にとっての崇さんも太陽です。そうだ、私も自分のものを人にあげるのは好きじゃありません。いくらセロムの櫛引社長があなたを誘惑して元サヤを狙っていたとしても、私はあなたを貸す気はありません」
「菜々、おい、な、何を言ってるんだ?元サヤって……」
「櫛引社長から言われました。まだ婚約前なんでしょ、私にも権利があるわねって……」
櫛引社長は元カノだったそうだ。この間アポを取るフリをして電話をしてきた。鷹也さんの言うとおり、年上。熟女ではなかったけれど……。私は彼の胸に腕を回して抱きついた。
「櫛引社長に崇さんはあげないから。私のものです」
「菜々は馬鹿だな」
「え?」
「それはお前のことだよ。彼女、お前を秘書に欲しいっていってたんだ」
「……は?」



